宮下千峰@ヒミツキチ森学園

"自分のどまんなかで生きる"

然るべきタイミング

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これね、3.11の数日後(たぶん次の日か2日後くらい)に3日間くらい寝れなくなってぶっ通しで描いてた時の絵なんだけど、(枚数相当ある)

 

私それまで美術オール2とかでね。

 

今思うと何を基準にArtに点数なんて付けられられるんだって思うんだ本気で。

絵なんて描きたくなった時に勝手に描くし。

キーンコーンカーンコーンって鳴ったからって描けるものじゃない。

 

そしてそんな可笑しい採点社会の中、「そうか私は絵が下手なんだ」とずっと信じて疑わなかった。別に描きたくもなかったけど。

 

そんなことが、今、

この日本の教育社会

どれだけあるんだろうと思うんです。

 

本人のタイミングじゃないのに、学習指導要領っていうたった一つの物差しによって、

今別に興味もないことを誰かの都合で勝手に学ばされて、

興味ないから当たり前なのに、勝手にテストされて採点されて。

 

はい、あなたD判定ね。って。

 

 

 

今なら言える。

 

あ、そうですか、別にそもそも採点なんて頼んでないですけど。

 

って。笑

 

 

本当にその子にとって、今必要なことはその子のタイミングで訪れる。

 

最近ね、小3の自閉症の男の子が突然「ひらがな」というものに目覚めて。

それまでやんややんや例外なく幼稚園からもひらがなのワークをやらされ、学校でも当たり前に毎日ひたすらになぞり書きと国語ノートへの写し書きを嫌々ながらさせられてきたわけです。

 

でも本人の顔を見れば一目瞭然なんですよ。

彼はそんなことよりも、昨日ここにあったリモコンが今日どうして2mm違う位置にあるのかの方が重大なんです。

 

そんな彼にひらがなを無理やり書かせようもんなら、全ては彼の目が物語っている。

本当にシンプルに、ただそれだけなんです。

 

だから私は彼にひらがななんて教えたこともないし、書かせたこともない。

ただ毎週ピタゴラスイッチの装置を二人して真剣に作ってきたわけです。

 

でもね、今日突然に彼の目が変わって。

 

ピタゴラスイッチyoutubeの文字がふと気になり始めたんですね。

 

どうしても読みたい。

どうしてもどうしても読みたい。

何と書いてあるのかがどうしてもどうしても知りたくなってしまった。

 

そして彼がとった行動は、

ひたすらノートに真似してその不可解な記号たちを書き写し、

ひらがなアプリで同じ形をした文字を押していったんです。

 

すると?

 

「そ う ち」

 

「そうち、なに。おしえて」

 

勝手に読み始めたんです。アプリのたった1回の音声を聞いただけなのに。

そして彼は私が目をぱちぱちさせている間、この1時間の中で3分の1のひらがなを読めるようになっていました。

 

気になったら勝手に読むし、

描きたくなったら勝手に描く。

 

そのタイミングを大人の事情でコントロールしようと思うことが傲慢。

 

ワクワクしたとき

うずうずしたとき

この瞬間にどれだけ子どもを信頼できるかどうか。

この瞬間をどれだけ子どもを信頼して待てるかどうか。

 

それでもまだ、だって学校はそんな場所じゃないでしょうがって言います?

 

そういう場所なんですよ、本来。学校って。

自分の興味のあることを試してみて、練習してみてたくさん失敗するところなんです。

それを自分のことばで表現して、周りの人たちと対話して、

そうして自分を知っていく場所なんです。

 

決して知識を詰め込むところでも、テストでいい成績を取るためのにんげんを量産するところでもない。

先生が心を枯らして、毎日のタスクに追われながら次くるテストに備えて泣く泣く教室をコントロールしなけらばいけない場所でもないんです。

 

先生や大人なんて透明人間でいいんです。

 

教えなくても、学ばせなくても、

人間は勝手に自分でワクワクしたことを学んでいく能力をもっています。

誰しも。一人のこらず。

 

 

それを信じてゆだねたらいい。

 

別に日本全国をこんな学校にしようなんて思っていない。

でも、そんな学校があってもいいと思うんです。

子どもが、親が、選べたらいい。

 

 

就活の自己分析とか適職診断ツールとか人気企業ランキング2018!とか見なくたって、

そんなんやらんくても、自分のことは自分がよく分かってる。

 

もっと、人間の本来もっている力を信じていい。

 

信じ切るんだ。ただ。

 

 

そんな学校をつくろうとしています。

 

 

その先にどんな未来が見えるかを笑いあって語り合っている毎日☺

 

 

学校のいろいろいろいろは、

もう少ししたらやっと色々リリース出来るところまできているのですが、

まだまだスタート地点をウロウロウロウロと。。苦笑

でも、この微々たる一歩一歩を鼻で笑ったら後で泣くのは分かっているので、

私たちのペースで☺

 

一歩一歩を大切に。おごり高ぶることなく丁寧に進んでいこうと思っています。